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解散 (議会)[かいさん] 解散(かいさん)とは、議会制度において、総選挙を実施するために立法機関の一院の全議員の資格を失わせることをいう。一般的に立法機関にはそれぞれの任期が定められているが、解散はその任期が満了する前に行われる。そのような早期に解散する制度は多くの国や地域でもうけられている。 ==概要== 近代的な議会制民主主義の成立以前、議会は君主の専権を制限するために設けられた機関であったため、時に君主と対立して統治が困難となった。状況打開の手段として、君主は議会解散の特権を有し、全議員の資格を喪失させて総選挙を行なわせることができた。上院は勅撰議会であることが多いため、解散は下院に限って行われた。解散後の総選挙によって招集された議会は直近の衆意を反映したものであり、君主といえども一定の尊重が必要とされた。 議院内閣制成立により政府が議会の多数勢力から選任されるようになると、解散は政府が議会の信任を失ったとき(内閣不信任)、あるいは議会が民意を反映していないと思われるときに、政府の助言に基づき元首によって行われることが通例となった。重要政策の可否について国論が二分されている場合など、民意を正しく政治に反映させるために、解散総選挙を行うことが望ましいとされるが、実際には政府与党の党利を斟酌して解散時期が決められることが多い。 なお、大統領制では政府が議会の信任に基づいて成立しているわけではないため、任期満了以外の議会解散は通常行われることがない。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「解散 (議会)」の詳細全文を読む
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